- 「ブラック企業に勤めていて仕事がつらい」
- 「やめたいけどお金がなくてやめられない」
こんな悩みがありませんか?
ブラック企業に勤めていてつらいけど、お金の不安があるとなかなか退職に踏み切れないかもしれません。
筆者も前職はブラック企業に勤めていました。友人・家族みんなから早くやめたほうがいいと言われていましたがやめられませんでした。
そこで今回は、金融機関に7年勤めFP2級を取得している筆者が、お金がなくてもブラック企業をやめられる方法について紹介したいと思います。
この記事を読めばお金がなくてもつらい仕事をやめる現実的な方法がわかりますよ。
ぜひ読んでみてください。
【プロフィール】
- アラサー会社員
- 新卒でブラック金融機関に7年勤める
- FP2級
ブラック企業をやめたいけどお金がなくてやめられないときの解決方法
ブラック企業をやめたいけどお金がなくてやめられないときは次のような解決方法があります。
- 失業保険・傷病手当をもらう
- ボーナス後に辞める
- 休職しながら転職活動する
- 公的制度を利用する
- 生活費を下げる(固定費を減らす)
- 税金の免除申請をする
- 実家に帰る
- 働きながら転職活動する
順番に見ていきましょう。
失業保険・傷病手当金をもらう
失業保険・傷病手当金をもらいましょう。
条件に当てはまれば最大28ヶ月間給付金がもらえます。
失業保険 | 傷病手当金 |
給与の50〜80%を3〜10ヶ月受給可能 | 給与の3分の2を最大18ヶ月受給可能 |
これだけあれば次の仕事を見つけるまでの生活費についてはなんとかなるでしょう。
しかし、手続きが複雑なことが難点です。
ネットで調べるだけではわかりづらいので、最寄りのハローワークで相談するとよいでしょう。
そんな時間や余裕はないという人は退職コンシェルジュのサービスがおすすめです。
給付金を受け取る手続きのサポートをしてくれます。
WEBでの無料説明会もやっているのでまずは気軽に相談してみるのがおすすめです。
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ボーナス後に辞める
ボーナスをもらってからやめるのもおすすめの方法です。
会社によりますが、ボーナスは通常の給料2〜3ヶ月分ほどもらえます。
とりあえず2~3ヶ月は生活できるお金が手に入るでしょう。
その間にゆっくり休息したり、転職活動したりするのがおすすめです。
休職しながら転職活動する
体調が悪かったり、会社に行くのがつらすぎたりする場合は、休職しながら転職活動するのがおすすめです。
会社員という身分を維持しつつ、転職活動にかける時間を得られます。
例えば、2〜3ヶ月休職してその間に転職活動に全力をそそぐ。
転職が成功すればそのままやめればいいし、決まらなかったらまた職場に復帰することもできます。
会社がつらすぎるときは余裕がありません。
まずは、休職してこれからについてゆっくり考える時間をつくるとよいでしょう。
公的制度を利用する
日本では働けないときにお金をもらえる公的制度があるので知っておいて損はないでしょう。
有名なものだと求職者支援訓練があります。
求職者支援訓練
雇用保険を受給できない求職者の方は、無料(テキスト代等実費のみ負担)で職業訓練を受講
しながら、要件を満たせば月額10万円の受講手当等の給付金を受け取ることができます。
厚生労働省:https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000625688.pdf
この制度を使えばお金をもらいながらスキルを身につけられます。
他にも様々な制度があるので、一度調べてみるとよいでしょう。
厚生労働省のホームページに情報がのっているので参考にしてみてください。
生活費を下げる(固定費を減らす)
固定費を削減し生活費を下げるのもお金の不安を減らす方法のひとつです。
毎月の生活費が少なくなればその分収入がなくても生活できる期間が伸びます。
例えば貯金が50万円ある人が無収入で生活できる期間は
- 生活費が月20万円なら2ヶ月半
- 生活費が月10万円だと5ヶ月
極端な例ですが収入がなくても生活できる期間が倍ちがいます。
5ヶ月間あれば転職活動をするにしても安心です。
次のような大きな固定費を削るだけでも変わってくるので一度見直してみるのがおすすめです。
- スマホ代
- 家賃
- 保険
- 電気・ガスの見直し
- サブスクの見直し
詳しくはお金の大学という本を読むといいでしょう。
固定費の削減についてわかりやすく説明してくれています。
税金の免除申請をする
日本は納税の義務があるので退職後も税金を支払う必要があります。しかし、一定の条件を満たせば支払いの減免や猶予申請ができるケースがあります。
たとえば次のような税金があげられます。
- 住民税
- 国民健康保険料
- 国民年金保険料
全額免除は難しいですが、減免や支払い期間の延長ができる場合があるでしょう。
各自治体によって条件が違うので詳しくはお住まいの市町村の窓口に問い合わせてみるのがおすすめです。
実家に帰る
一人暮らししている人は実家に帰るのもひとつの方法でしょう。
家賃・光熱費などの生活費を大幅に抑えられます。
食費で数万円お金を入れる必要はあるかもしれませんが、家賃・光熱費がないだけでも数万円の生活費を抑えられます。
逃げ道のひとつとして覚えておくとよいでしょう。
働きながら転職活動する
一番堅実な方法は働きながら転職活動することでしょう。
次の仕事が見つかるまで収入を確保できるので、じっくりと転職活動ができます。筆者も働きながら転職活動をして次の仕事が決まってからやめました。
しかし働きながらの転職活動は想像以上にハードです。
ブラック企業の仕事で疲れ切ったあとに帰宅してから転職活動をするのはつらいでしょう。
そこで少しでも楽をするために、転職エージェントを使うのがおすすめです。
書類作成から応募・面接対策・企業との調整までサポートしてくれます。
おすすめはリクルートエージェントです。詳しくは下記の記事で書いているので合わせてチェックしてみてください。
退職後は具体的にどんなお金がかかる?
お金がなくて不安でやめられないといっても、具体的に何にお金がかかるのか実はわかっていない人も多いのではないでしょうか?
退職後にどんなお金がかかるかわかれば対策ができます。
退職後にかかるお金は主に次の3つがあるでしょう。
- 生活費
- 税金
- 転職活動にかかる費用
生活費
当たり前ですが退職後も生活費がかかります。
普通に生活していても次のようなお金がかかります。
- 家賃
- 光熱費
- 食費
- 通信費
生活費はいくら節約しても0にはできません。
なるべく固定費を減らして、収入がなくても生活できる期間を増やしましょう。
税金
たとえ収入がなくなったとしても税金は支払わなければいけません。
特に住民税・国民健康保険料・国民年金保険料は退職後に大きな負担となるでしょう。
減免・猶予申請を行い、最小限の支払いで済むように対策しましょう。
転職活動にかかる費用
転職活動にもお金がかかります。スーツ代や交通費など数万円の費用がかかるでしょう。
転職活動が長引くと費用がかさんでいき、焦りから妥協して転職先を決めてしまうケースもあります。
またブラック企業に就職してしまったら意味がないので、転職活動はじっくりと行いましょう。
退職後にもらえるお金
退職後にはお金はかかりますが、反対にもらえるお金もあります。
主に次の3つがあります。
- 退職金
- 失業手当
- 傷病手当金
手続きしないと受け取れないものもあるので注意しましょう。
退職金
会社を辞めたときは退職金がもらえるでしょう。
会社によっては退職金がない場合もあるので、給与規定などを確認しておくことをおすすめします。
退職金があればそれなりにまとまったお金が手に入ります。
しばらくの間生活するには頼りになりますね。
失業手当
会社を辞めたとき以下の条件にあてはまると失業手当がもらえます。
厚生労働省:https://www.hellowork.mhlw.go.jp/insurance/insurance_basicbenefit.html
- ハローワークに来所し、求職の申込みを行い、就職しようとする積極的な意思があり、いつでも就職できる能力があるにもかかわらず、本人やハローワークの努力によっても、職業に就くことができない「失業の状態」にあること。
- 離職の日以前2年間に、被保険者期間(※補足2)が通算して12か月以上あること。
ただし、特定受給資格者又は特定理由離職者については、離職の日以前1年間に、被保険者期間が通算して6か月以上ある場合でも可。- ※補足2 被保険者期間とは、雇用保険の被保険者であった期間のうち、離職日から1か月ごとに区切っていた期間に賃金支払いの基礎となった日数が11日以上又は賃金の支払の基礎となった時間数が80時間以上ある月を1か月と計算します。
簡単にいうと以下の2点です。
- 就職活動をしているけど「失業している状態」であること
- 辞める日以前の2年間の間に雇用保険に1年以上入っていること
その他細かい条件については最寄りのハローワークで確認する必要はありますが、1年以上会社員として働いてた人なら大体の人が受け取れると思います。
傷病手当金
会社の仕事により、体調を崩したときは傷病手当金がもらえます。
給料の3分の2を最大18ヶ月間受給できます。
うつ病や適応障害で休職・退職したときも受給できるので覚えておくとよいでしょう。
お金がなくても早くやめたほうがいい人
お金がないのに勢いで仕事をやめてしまうとその後の生活が厳しくなるのが現実です。事前にしっかりとした準備が必要でしょう。
しかし、それでも早くやめたほうがいい人もいます。
たとえば次のような人はお金がなくても早くやめたほうがいいでしょう。
- ブラック企業で働いている人
- メンタルをやられている人
- 体調を崩している人
ブラック企業で働いている人
ブラック企業で働いている人はお金がなくても早くやめることをおすすめします。
そのまま働いていても何ひとついいことはないからです。
ブラック企業で我慢して働き続けると
- 適応障害・うつ病などメンタルをやられる
- 体をこわす
- 成長もない
- 人生の貴重な時間をうばわれる
このようにいいことはありません。
周りがなんといおうと自分にとってブラックな職場であれば迷わずやめましょう。
「上司がこわくてやめるのをいいだせない」
「退職手続きをする余裕もない」
そんな人は退職代行サービスを使ってやめるのがおすすめです。
退職に関する手続きを代行してくれ、有休消化の交渉もしてくれます。
詳しくは下記の記事に書いているのでチェックしてみてください。
メンタルをやられている人
メンタルをやられている人はすぐに休職・退職することをおすすめします。
心をこわしてしまったら仕事どころではありません。
- 会社にいこうとすると胃が痛くなる
- 仕事のことを考えると涙がでてくる
- 休みの日も仕事のことを考えると吐き気がする
このような症状が出ている人は要注意です。
一度メンタルをこわすと完全に元に戻ることは難しく、以前のように働けなくなってしまうかもしれません。
すぐにでも休職・退職してゆっくりと休養しましょう。
体調を崩している人
体調を崩している人もすぐにやめましょう。
あなたの健康より大事な仕事はありません。
- 胃腸炎
- 帯状疱疹
上記のようなストレス・過労が原因の病気になってる人はすぐにやめましょう。
体調を回復させるのが最優先です。
お金がなくても仕事をやめていい理由
お金がないと不安でなかなか仕事がやめられないかもしれません。
しかし、それでもつらいときは仕事をやめることをおすすめします。
理由は次のとおりです。
- 仕事をやめてもなんとか生きていけるから
- 国の制度を使えばいいから
- 体調をくずしたら仕事どころじゃないから
仕事をやめてもなんとか生きていけるから
現代は仕事をやめてもなんとか生きていけます。
日本はインフラや社会保障がととのっている安全な国です。
アルバイトや短期の派遣で働けばとりあえず食べていけます。
人によっては実家に帰れば、生活費をうかすこともできるでしょう。
まずは自分の心身の健康が大事です。
国の制度を使えばいいから
先ほどもお伝えしましたが、日本は社会保障制度がととのっている国です。
失業保険・傷病手当金などを利用すれば当面の生活費を確保できます。
手続きが複雑で面倒なのがネックですが、下記のようなサービスもあります。
使えるものは使って生活を建て直しましょう。
体調をくずしたら仕事どころじゃないから
体調をくずしたら仕事どころではありません。
そのまま無理して仕事を続けたとしても長くはもたないでしょう。
もしかしたら元のように仕事ができなくなってしまうかもしれません。
体調をくずす前に少し休みましょう。
ブラック企業をやめたいけどお金がなくてやめられない人がやること
ブラック企業をやめたいけどお金がなくてやめられないときの対処法について書いてきました。
- 失業保険・傷病手当をもらう
- ボーナス後に辞める
- 休職しながら転職活動する
- 公的制度を利用する
- 生活費を下げる(固定費を減らす)
- 税金の免除申請をする
- 実家に帰る
- 働きながら転職活動する
お金がないと不安でたとえブラック企業だったとしても簡単にやめることはできないかもしれません。
しかし、今回紹介した対策をとって戦略的にやめれば心配ありません。
ポイントは体調を最優先させつつ、公的制度等をつかって必要なお金を確保することです。
まずは、自分が失業保険・傷病手当金を利用する条件に当てはまっているか調べることからはじめるのがおすすめです。
手続きが面倒な人は、退職コンシェルジュの社会給付金サポートを利用するとよいでしょう。
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すぐにやめたいけど言い出せないという人は退職代行サービスを利用するのがおすすめです。
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